
セブ在住14年目にして初めての闘鶏。リングのすぐそばは、熱気がすごかった
「フィリピンの闘鶏、ちょっと見てみたい。でも、観光客が行っても大丈夫なの?」と思ったことはありませんか?
実は私も、セブに住んで14年目にして、今回が初めての闘鶏見学でした。ツアーのお客さんから「闘鶏を見てみたい」とリクエストをいただいて、一緒に行ってきました。
結論から言うと、セブ市の闘鶏場『Grand Tejero Cockpit Arena(グランド・テヘロ・コックピット・アリーナ)』は、300ペソでリングのすぐそばから観戦できて、賭けなくても十分楽しめる場所でした!
ただし、賭けるなら場内で声をかけてくる仲買人ではなく、公式の窓口で。私は最初の賭けで、いきなり1,000ペソ負けました(泣)
Googleレビュー:★★★★★ 4.0(101件・2026年10月時点)
- ①300ペソ払えば、リングのすぐそばの席で観戦できる。地元の人いわく、闘鶏は毎日やっている
- ②公式の窓口なら100ペソから賭けられて、控えももらえるので安心
- ③サンミゲルライトは115ペソ。ビール片手に、ローカルの熱気をまるごと味わえる
そもそも闘鶏ってなに?赤と青、どっちが勝つかに賭けるだけ

闘鶏は、2羽の雄鶏を戦わせて、どちらが勝つかにお金を賭ける、フィリピンの伝統的な娯楽です。
タガログ語では「サボン(Sabong)」。セブではセブアノ語で「ブラン(Bulang)」と呼ばれています。
歴史はかなり古くて、1521年にマゼランの一行がパラワン島で闘鶏を見た、という記録が残っているそうです。少なくとも500年以上。
「それって違法じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。でも、許可を受けた闘鶏場で、ルールに沿って行う闘鶏は合法です。
1974年には、闘鶏のルールを決めた法律もできています。
ちなみにコロナ禍のころは、スマホで賭けるオンライン闘鶏(e-sabong)が一気に広まりました。ただ、関係者が行方不明になる事件などもあって、2022年5月に当時のドゥテルテ大統領が停止を命じています。

試合では、鶏の足に「タリ(Tari)」と呼ばれる鋭い刃物を付けて戦わせます。
勝負はかなり早くて、最初の一撃で決まることもあるそうです。
賭け方は基本シンプル。赤の「Meron(メロン)」と青の「Wala(ワラ)」、どっちが勝つかを選ぶだけです。
もともとはMeronが本命、Walaが大穴という意味だったそうです。でもこの日のボードを見ていると、Meronのほうが配当の高い試合もありました。
初めての人は「赤か青か」くらいに思っておけば大丈夫です。
じゃあ、勝つ確率は1/2?
と思うじゃないですか。でも、配当(オッズ)が試合ごとに違うので、当たったときにいくら戻ってくるかは毎回変わるんです。
このあたりは、あとの公式窓口の話で書きますね。
闘鶏場の場所と入場料。300ペソは「ある意味VIP席」

闘鶏場があるのは、セブ市のテヘロ地区。M. J. Cuenco Avenue沿いで、ショッピングモールのロビンソンズ・ガレリアの近くです。

入口には「TICKET BOOTH」と書かれた赤い窓口があって、「PULTA 300.00」の札。ここで300ペソを払って入ります。
この300ペソは、ある意味VIP席の料金。リングのすぐそばの客席に入れます。
上のほうには、ローカルの人たちがタダで見られるスペースもありました。

中に入ると、透明な板で囲まれたリングを、客席がぐるっと囲んでいます。

300ペソの席は、とにかく近い。鶏の動きが目の前で見えます。

お客さんは、ほぼローカルの男性。あちこちで声が飛び交っていて、熱気がすごいです。
エアコンはありません。小さいエアコン部屋っぽいのはありましたが、私が行った日はエアコンがなくても問題なしでした。
行ったのは日曜日の午後。ボードには「SUNDAY HACKFIGHT」の文字がありました。
ハックファイトは、賞金つきの大会(ダービー)とは別に、その場で鶏の組み合わせを決めて戦わせる取組のことです。

壁には、賞金つきの大会「ダービー」の予定表も貼ってありました。10月から12月までびっしり埋まっていて、賞金100万ペソを超える大会もあります。
入った瞬間にターゲットに。場内の仲買人に1,000ペソ渡して負けた話
正直に言います。予備知識ゼロで行った私は、入った瞬間にターゲットにされました。
場内のおじさんに声をかけられて、「ミニマムベットは1,000ペソ」とのこと。素直に1,000ペソを渡しました。

勝てば2,000ペソになって戻ってくるらしい。
結果は、負け。
しかも、そのおじさんの様子を見ていると、私の1,000ペソをそのまま自分のポッケに入れています。
え、これって騙された?それとも、これが闘鶏の流儀?
気になって、あとでAIで調べてみました。
場内で声をあげている人たちは「クリスト(Kristo)」と呼ばれる、賭けの仲買人だそうです。公式の窓口とは別に、客席で賭けを取り次いでいます。
両手を広げて賭けを募る姿が、十字架のキリストに似ているのが名前の由来。
金額は指で伝えるのがお決まりで、指を下に向けると1本1,000ペソ、横に向けると1本100ペソ。紙に書かずに、誰がいくら賭けたかを覚えているらしいです。
クリストは、勝った人から1割くらいのチップをもらって稼いでいるとか。
なので、お金をポッケに入れたこと自体は、おかしくないのかもしれません。本当のところは、今も分かりません。
ただ、場内を見渡すと、お客さんと同じぐらい仲買人がいました(笑)
なんだか怪しいなと思ったので、次は「500ペソで」と頼んでみたら、あっさりOK。
さっきの「ミニマム1,000ペソ」は何だったのか…
結局、この勝負も負け。仲買人に賭けて勝ったときにいくら戻ってくるのかは、確かめられずに終わりました。
ちなみに、客席でうかつに指を立てたり手を上げたりすると、賭けの合図だと思われることがあるそうです。仲買人と目が合ったまま手を動かすのは、やめておいたほうが無難です。
一緒に行ったお客さんは賭けずに見ていただけでしたが、それでもまったく問題ありませんでした。見るだけでも、十分楽しめます。
賭けるなら1階の公式窓口へ!100ペソから遊べる
あとで分かったのですが、場内には公式の販売所もありました。賭けるなら、こっちがクリーンでおすすめです。

場所は1階。ブースがあるわけではなく、テーブル1つ、タブレット1つ、金庫1つです。
そこで女性スタッフが販売していました。
見た目はかなり簡素です。でも、100ペソから賭けられるので、遊び感覚で参加できます。

賭けると、こんな控えをくれます。賭けた側(Bet Side)、金額(Amount)、試合番号(Fight #)がちゃんと印字されているので安心です。

場内には、大きなモニターがあります。左の赤がMeron、右の青がWalaです。
それぞれに集まった賭け金の合計と、配当(PAYOUT)が出ています。真ん中には、引き分け(DRAW)の枠もありました。
ここが、ただの二択じゃないところ。
みんなが賭けている側は配当が低くて、人気がない側に賭けて勝つと、配当が大きくなる仕組みです。
しかも、この配当は締め切りまで動きます。

たとえば59試合目。受付中に見たときはMeronの配当が1.21でしたが、締め切りのときには2.42になっていました。
私はこの試合で、Meronに500ペソ。

勝ちました!500ペソが1,210ペソになって戻ってきました。
毎回、締め切りで配当が決まるので、勝つとその配当分のお金がもらえます。
この公式の販売所では2勝できたので、この日の賭けのトータルは500ペソの負けで済みました(笑)
ビールは115ペソ。出場する鶏の控え室にも入れてもらえた

サンミゲルライト(San Mig Light)|115ペソ
場内ではビールも売っていました。サンミゲルライトは115ペソ。
おじさんたちの声が飛び交うなか、ビール片手に観戦。これは日本ではなかなかできない体験です。
そして、感激したのがこれ。
一緒に行ったお客さんが女性だったからか、闘鶏に出る鶏の控え室に入れてもらえたんです。

準備している様子や、鶏の足に付ける刃物まで見せてもらえました。
写真の緑のカバーの中が、その刃物です。刃物は、ふつう左足に付けるそうです。

控え室のおじさんたちは、みんな気さくで優しい人ばかり。快く写真にも入ってくれました。


一緒に写真を撮ったおじさんに聞いたら、ここでは闘鶏を毎日やっているとのこと。
それから、負けた鶏は食べるそうです。調べてみると、勝った側がもらって、ティノーラ(鶏のスープ)にすることが多いみたいです。
行く前に知っておきたいこと。一番の注意点は場内の仲買人

初めて行く人のために、実際に行って感じたことをまとめておきます。
治安は特に悪くなかった
特に治安が悪いと感じることはありませんでした。みんな気さくで、優しいおじさんばかりです。
一番気をつけたいのは、場内の仲買人。賭けるなら公式窓口で、と覚えておけば楽しく遊べると思います。
女性だけで行くのはおすすめしない
お客さんは、ほぼローカルの男性のおじさんだけ。特に女性だけで行くのはおすすめしません。
Googleの口コミにも「子連れには全くオススメしません」という声がありました。
お金は小さいお札で、体の前に
公式窓口は100ペソから賭けられるので、100ペソ札を多めに持っていくと便利です。
人が多いので、お財布やスマホは体の前で持っておくと安心です。
鶏が傷つくのが苦手な人は無理しないで
闘鶏は刃物を付けて戦うので、鶏がケガをしたり、命を落としたりします。
動物保護の団体からは禁止を求める声もあって、賛否が分かれる娯楽でもあります。動物が傷つく場面が苦手な人は、無理に行かなくて大丈夫です。
まとめ:見るだけでも楽しい。賭けるなら公式窓口で、遊び感覚で
Grand Tejero Cockpit Arenaは、300ペソでリングのすぐそばから、セブのローカルの熱気をまるごと味わえる闘鶏場でした。
賭けなくても十分楽しめますし、賭けるなら公式窓口で100ペソから。私が行った日は、怖い思いをすることもありませんでした。
ただ、正直なところも書いておきます。
- お客さんはほぼローカルの男性。女性だけ・子ども連れには向かない
- エアコンはない(私が行った日は問題なかったけど)
- 場内の仲買人には要注意。私は1,500ペソ負けました
- 刃物で戦うので、鶏が傷つく場面を見ることになる
逆に、こんな人にはピッタリです。
- 観光地じゃない、セブのローカルの文化をのぞいてみたい人
- ビール片手に、ワイワイ盛り上がりたい人
- 日本ではできない体験をしてみたい人
今回は、ツアーのお客さんのリクエストで一緒に行きました。
「行ってみたいけど、自分たちだけだと不安」という人は、イマセブの貸切ツアー(シティーツアーや貸切レンタカーなど)のときに、気軽に相談してくださいね。
ちなみにこの日は、闘鶏のあとにセブ市内のナイトマーケット『Pusô Village』で夜ごはんを食べました。ローカル尽くしの1日です。
セブのローカルの熱気を感じてみたい人は、ぜひ一度のぞいてみてくださいね!
| 施設名 | Grand Tejero Cockpit Arena(グランド・テヘロ・コックピット・アリーナ) |
| ジャンル | 闘鶏場 |
| 料金 | 入場300ペソ(リングに近い席・2026年10月25日) |
| 営業時間 | 土日 11:00〜17:00 月〜金 13:00〜17:00 |
| 住所 | M. J. Cuenco Ave, Cebu City, 6000 Cebu |
| 地図 |

